急性期病院での病棟夜勤

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今回は、急性期病院での夜勤の話を。
学校によっては統合実習の過程で遅出実習や夜勤実習があるところもあり
夜の時間帯はどんな業務をするんだろう?と気になる看護学生さんもいると思います。

4月入職の新人看護師さんは、早い方ではもう夜勤を自立されている方もいらっしゃるのでしょうか。
私が新卒で入った病棟では、
12月頃から徐々に夜勤に入り始め、翌年の6月頃に夜勤自立を目指すというような感じでした。

他の病院に就職した同級生の話を聞いていると、
ウチの病院はかなりゆっくり夜勤に入らせてもらえたんだなぁと思います。

目次

夜勤に持っていくと良いもの

こちらについては過去に記事にしておりますのでご参照下さい。

あわせて読みたい
夜勤に持っていくと良いもの 春から新人看護師になった皆さんは、早い方だともう夜勤に入り始めている方もいらっしゃるでしょうか。私の場合は、入職から1カ月間はオリエンテーションのような感じ...

あと、落ち着いている時には
急性期の病院でもゆっくりできる時間が割とあります。
その時間にチラっと勉強できたりもするので、勉強本を持っていても良いかもしれません。
オススメの1年目勉強本もいくつか置いておきます。

上記の3冊は、夜勤の空き時間に私も読んでいました。
いずれも看護師1年目の新人さんを対象に書かれた書籍で
普段の病棟業務で非常に役立ちます。

急性期病棟に努めているなら、こちらの書籍もオススメです。
「周手術期看護のキホン」は、学生の実習でも使える観察や援助の基本についてまとめられた本です。
「すごく役立つ周手術期の全身管理」は、基礎よりもワンランク上の周手術期看護について学びたい方向けという印象です。

上記5冊はいずれも急性期病棟1年目の看護師さんにオススメですので
夜勤の空き時間や、自宅での学習の際に是非読んでみて下さいね。

夜勤の始業前にする事

私が働いていた病棟は、2交代での夜勤だったため
16:30~9:00までが夜勤の業務時間でした。
夜勤の日は大体昼頃に起床し、夕方まで自宅でゆっくりして
夜勤に向かうというような感じです。
大体15:30~16:00前くらいには病棟についていました。
具体的な業務内容や時間、方法などは勤務する病院によっても違ってくると思いますが、
私が始業前にしていた事を以下にまとめます。

①一緒に夜勤に入る看護師&隣の病棟の夜勤看護師に挨拶
②患者の情報収集
③看護指示確認
④内服薬の確認
⑤点滴の確認・セッティング
⑥翌朝採血がある人の検査用スピッツの確認
⑦排泄板の見直し(オムツ交換を行う患者さんの確認/病院独自のもの)

このような業務を夜勤の始業前に済ませます。
①は、私が所属していた病棟では同じフロアにナースステーションが2か所あり、
看護師は自病棟2名+隣の病棟2名の計4名で夜勤に入っていました。
基本的にはそれぞれ自病棟の患者さんを担当しますが、患者さんの急変の際や
交代で夜勤に入る際のコール対応など人手が手薄になる際に協力する事もあるため、
夜勤に入る前に隣の病棟の夜勤看護師にも挨拶を行っていました。
②は、日勤帯で手術があった方や入院してきた方に対する
医師による指示(点滴や頓服の指示など)がきちんと入っているかを確認します。
④は薬剤部からあがってきた点滴を処置室に保管しているので、情報収集後に担当患者のものがきちんとあるか確認します。
(私が所属していた病棟では更新時間を間違えないように、日勤者が点滴本体に更新時間を大きく記入していたので
夜勤の担当が再び更新時間や薬液、容量等を確認します。)→申し送り後に夜勤者同士でダブルチェックします。
⑤⑥は日勤者が準備してくれているので、この時点では確認のみ行います。

急性期病院の病棟夜勤の業務

まずは、夜勤開始から日付が変わって仮眠休憩に入るまでの業務をみていきます。

16:30勤務開始。日勤者より申し送り受ける
17:00配薬、経管栄養の患者毎にカテーテルチップの準備、注入患者の口腔ケア実施 点滴ダブルチェック
17:30食事のセッティング、インスリン注射の準備
18:00経管栄養開始、食事配膳、食事介助、内服介助、口腔ケア実施、下膳、点滴準備
19:00オムツ交換、体位変換、ラウンド(バイタル測定、状態観察、食事摂取量確認、排泄確認、ナースコール対応、記録など)
20:45眠前薬配薬、内服介助、血糖値測定、インスリンの注射、ポータブルトイレ破棄、頓服で使用した薬剤のコスト入力
20:55消灯5分前の放送
21:00消灯の放送 各部屋の消灯、廊下の電気を消し常夜灯への切り替え
順番に30分間の夕食休憩に入る。
22:00時間点滴、19:00の排泄状況を電子カルテに入力
23:00病室巡回、オムツ交換、体位変換
23:30尿道カテーテル挿入患者の尿量確認・破棄・カルテ入力
0:00点滴更新、ポンプチェック、重症者・発熱患者のバイタル測定、水分出納の電子カルテ入力
0:30交代で休憩に入る。(2時間~2.5時間で状況に応じて相談して決める)
退院予定の患者や手術の患者のチェックリストを再確認する。
夜勤開始~仮眠休憩に入るまで

ここからは仮眠休憩から出てきた後、翌朝までにする業務です。

3:00病室巡回、オムツ交換、体位変換
5:00口腔ケア、経管栄養の準備
6:00ラウンド開始(バイタル測定、状態観察、夜間の睡眠状況の確認、ナースコール対応)経管栄養開始、吸入、カルテ記入
(この時間帯のオムツ交換は介護助手さんがしてくれます。)
7:00血糖測定、採血
7:30食事のセッティング、インスリン注射の準備
8:00配膳、食事介助、内服介助
8:30日勤者への申し送り
申し送り後9:00までは食事介助、内服介助、下膳を行う。
9:00業務終了
仮眠休憩から翌朝まで

※上記では記載を省略している所もありますが、通常の入院患者さんの夜勤退の巡視は2時間に1回、重症患者さんは1時間に1回行います。

いかがでしょうか。
今回は急性期病棟での夜勤についての具体的な業務内容を書いてみました♪
業務内容や時間などはもちろん病院によっても違ってきますが、大体の流れはこんな感じです。
急性期病院での夜勤の業務内容が気になる方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

はるさんです。
4年制看護学校を卒業後、看護師になりました。
二次救急指定病院で病棟・外来・手術室看護師として勤務。
現在は看護師をしながらフリーライターとして活動中です。
このブログは看護学生さんへの学生生活や実習のお役立ち情報を主に発信していく予定ですが、趣味の事などもつぶやこうかなと思ってます。
長らく更新を停止していました。
以前のコンテンツ(アセスメントや看護計画など)については、NOTEにお引越ししています。
よろしくお願いします(*'▽')

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