看護計画の基本的なところが知りたい!という方のために、
今回の記事では看護計画立案の基本やコツについてお話しようと思います。
NOTEでは、標準看護計画の例を多数公開しています!
看護計画立案の際のステップバイステップ
看護計画を立案する際には、ステップバイステップで進めることが重要です。
まずは患者さんの状態を正確に把握し、それに基づいて看護の目標を設定します。
次に、目標達成のための具体的な介入方法を検討し、実施後は評価を行い、必要に応じて計画を見直します。
この一連のプロセスを丁寧に行うことで、患者さんにとって最適な看護計画を立案できます。
目標設定の重要性
目標設定は看護計画立案の中心となる部分です。
目標はSMART原則に基づいて設定すると良いでしょう。
SMART原則とは、下記のようなものです。
1.具体的(Specific)
2.測定可能(Measurable)
3.達成可能(Achievable)
4.関連性がある(Relevant)
5.時間的な制限がある(Time-bound)
という5つの基準です。
目標が明確であればあるほど、適切な看護介入が計画しやすくなります。
アセスメントの徹底
アセスメントは、患者さんの状態を正確に把握するための基盤となります。身体的、心理的、社会的な側面を総合的に評価し、患者さんのニーズを明確にすることが重要です。これには、観察、面接、身体検査などが含まれます。また、患者さんの生活背景や価値観を理解することも、適切なケアプランを立案する上で不可欠です。
アセスメントの基本については下記の記事もどうぞ!
看護診断の制定方法
看護診断を制定する際には、患者さんのアセスメントデータを基に問題点を特定します。
看護診断は、患者さんの現状を的確に反映させるべきです。
看護診断を正しく立てることで、その後の計画立案がスムーズに進みます。
看護診断を考える際には、こちらの書籍を参考にされる事をオススメします。
医師との共同診断やウェルネス型診断についても触れられており、診断の幅が広いです。
看護診断について詳しくはこちらの記事もどうぞ!
介入方法の選定
介入方法を選定する際には、患者さんのニーズに合わせた個別性を持たせることが大切です。
介入方法は、患者さん一人ひとりの状態に合わせてカスタマイズする必要があります。
また、介入の効果を評価するための指標も同時に設定しましょう。
計画立案では、目標を達成するための計画を「観察計画(O-P)」「援助計画(C-P,T-P)」「教育計画(E-P)」という3つの観点で立案します。
看護計画の評価とフィードバック
介入後は、その効果を評価し、計画の有効性を検証します。
また、目標達成度合いを確認し、必要に応じて計画を修正します。
評価は患者さんやチームメンバーとのコミュニケーションを通じて行うことが望ましいです。
これらのステップを踏むことで、看護計画の立案はより効率的かつ効果的になります。
患者さんの声を聞き、その人らしいケアが提供できるよう心がけましょうね。
チームで見る看護計画の考え方
看護はチーム医療であり、看護計画を立案する際には、医師や他の医療スタッフとの連携も重要です。
チームで情報を共有し、協力してケアを行うことが、患者さんにとって最良の結果をもたらします。
チーム内でのコミュニケーションを密にすることで、看護計画の質が向上し、患者さんへのケアがより一層充実します。
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まとめ
看護計画の立案は、患者さんの個々のニーズに対応するための重要なプロセスです。
それには、まず患者さんの状態を詳細に把握することが基本です。
この記事で説明したようなステップを丁寧に実行することで、患者さん一人ひとりに最適な看護を提供することができます。
より質の高いケアを実現するために頑張りましょう!